街コンって料金高いし、ぼったくりなのでは?ボロ儲けなのでは?
と思っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、意外と儲からなかったりします(笑)
私自身、副業としてイベント運営もしていて、数回街コンを開催したこともあります。
今回の記事では、「街コン運営って実際儲かるの?」というテーマで解説していきます。
街コンとは?
「街コン」とはなんなのか、人によって解釈が異なるとおもいます。
友達作り、男女の出会い、恋人探し、婚活、異業種交流会etc…
Wikipediaによると、街コンとは下記のように定義されています。
街コンは、街ぐるみで行われる大型の合コンイベントである。一般的な合コンと異なり、参加者は少ない場合でも数十名以上、規模の大きいものでは3000名弱にもなる。同性2名以上で1組となり、開催地区の定められた複数の飲食店を廻る。各店舗でリストバンドなどの参加証を呈示することで、制限時間内であれば定額で飲食が可能という内容で開催されるものが多い。最近は1店舗を貸切とするような「店コン」を、街コンというケースがほとんどとなっており、年間で40万回以上開催されている。婚活にくらべ気軽に楽しく参加できるのが特徴で、若い参加者を中心に盛り上がっている。
出典:Wikipediaより
また、街コン最大手ポータルサイト「街コンジャパン」では、
下記の4つに分類されています。
- 婚活パーティー
→本気度の高い真剣な出会いを求める人へ。効率よく結婚を視野に入れたたくさんの異性と出会うことができます。 - 恋活パーティー
→恋人が欲しい人へ。大規模恋活イベントを通じて一度に大勢の異性と出会うことができます。 - 趣味コン・体験コン
→趣味を通して異性と知り合いたい人へ。同じ趣味やライフスタイルの異性と知り合うことができます。 - 友達作り・社会人サークル
→いきなり恋愛ムードはちょっと…な人にピッタリ。男女関係なく、様々な職業や年齢の人とフランクに出会うことができます。
ややこしいので、イベントを数回開催してきた中で最も集客がやりやすかった「恋活パーティー」について解説していきます。また、個人で開催することを想定し、参加者数は30名程度としています。開催条件は、
- 1店舗貸切開催
- 軽食・飲み放題付き
- 参加者30名(男性15名、女性15名)
- 20代〜30代がターゲット
- 東京開催
とします。
収入と支出
収入と支出について、詳しく分けていきます。
収入
参加者からいただく参加料金が「収入」となります。
参加料金の相場は
男性:6,000円〜8,000円
女性:2,000円〜3,000円
といったところでしょうか。
どの街コンでも、男性のほうが参加料金が高く、女性の方が参加料金が安めの設定となっています。中には、男性:10,000円、女性:500円なんてイベントも存在します。
余談ですが、男性は1人での参加者が多く、女性は2〜3人組で参加することが多いです。また、予約数と実参加者数が異なるなんてことはよくあります。女性の参加料金が安い分、ドタキャンが多い傾向にあります。あまり女性の参加料金を安くしすぎると、タダメシ狙いや、マルチ商法や保険、投資などの勧誘が多くなります。
集金方法を当日現金払いとする場合は注意するべきです。
仮に男性:7,000円、女性2500円とすると、
7,000円×15人=105,000円
2,500円×15人= 37,500円
合計:142,500円
となります。
支出
支出は
- 飲食費(会場費)
- 広告費
- 人件費
となります。
飲食費(会場費)
使用する会場に支払う費用です。
会場は飲食店もしくはレンタルスペースを使用します。
軽食・飲み放題付きですと、2,000〜3,000円くらいが相場となります。
お店によっては、最低保証人数制を採用している場合が多いです。お店の規模にもよりますが、25人〜30人程度が多いかと思います。
貸切ではなく、チェーンの居酒屋等で間借り開催すれば最低保証人数制がない場合もあります。
飲食費を1人2,500円とすると、
2,500円×30人=75,000円
となります。
広告費
集客のための広告に使う費用です。参加者からの参加料金が唯一の収入源となりますので、とても重要な項目です。
ポータルサイト最大手の「街コンジャパン」に掲載する場合、地域にもよりますが、東京の場合、掲載料として20,000円の費用が発生します。加えて、集客人数1人毎に送客料として1,000円の手数料が発生します。広告費は多いですが、その分集客力は絶大です。
仮に集客を全て街コンジャパンに頼ったとすると、
掲載料:20,000円
送客料:30人×1,000円=30,000円
合計50,000円
となります。
人件費
立ち上げ期の人件費は、主催者1人とし、0円とします。
イベントを継続開催していき、集客人数や開催回数を増やしていき、ある程度安定した開催ができるようになったら、アルバイトを雇うなど、人件費をかけていくべきだと思います。
参加者数が30人程度であれば、1人で受付や司会進行などを回していくことは可能ですが、それ以上増えた場合は受付と司会進行を分けて2人で開催するとスムーズかと思います。
利益っていくら?
上記から、
- 1店舗貸切開催
- 軽食・飲み放題付き
- 参加者30名(男性15名、女性15名)
- 20代〜30代がターゲット
- 東京開催
という条件下での利益は、
参加料金-飲食費-広告費
=142,500-75,000-50,000
=17,500円
だいたいこのくらいです。
この数字、みなさんどう思いますか?
思ったより広告費が大きいんです(笑)
利益を増やすには?
じゃあ、どうすれば利益を増やすことができるのか。
ポイントは参加費、飲食費、広告費、この3つについてよく考えることです。
私が実際にイベントを運営しながら利益を増やしていくために気をつけた点を挙げます。
- 広告媒体を通さずに直接誘えるお客さんを増やす
- 開催店舗の店長と仲良くなる
- 女性を多くしすぎない
広告媒体を通さずに直接誘えるお客さんを増やす
街コンジャパンを例に解説してきましたが、直接誘えるお客さんがいるかどうかというのははとても重要なことなんです。直接誘えるお客さんが多ければ送客料1人あたり1,000円が節約できます。
参加者数を増やす上で、街コンジャパンのようなポータルサイトに掲載することで集客を行うことは大切ですが、開催を繰り返していく上で直接誘えるリピーターを増やしていくことが重要だと考えています。LINE@やTwitter、公式HPを作成して、割引クーポンなどを発行するのもいいと思います。
開催店舗の店長と仲良くなる
定期的にイベントを運営していく場合は、同じお店て開催した方がいいと思います。
これは、参加者数が多ければ多いほど、開催回数が多ければ多いほど、お店と交渉して飲食費を下げてもらったり、一品追加してくてたり、といったことが可能だからです。しかし、これには限界がありますので、常識の範囲内にしましょう。
また、下手に安い店を使うと、参加者から不評となり、リピーターの獲得が見込めなくなってしまう可能性もあります。
余談ですが、有名なイベント会社は自社会場を使用していることが多いです。基本的に毎日開催、1日にイベントを2〜3回転行い、利益率を上げています。
女性を多くしすぎない
多くの場合、女性の参加料と飲食費は同じくらいの場合が多いです。つまり、女性を増やしても利益が出ないのです。それどころか、送客料を考慮すると、女性を呼べば呼ぶほど赤字となります。とは言え、男性ばかり呼ぶと不評につながるので、適度にバランスを保ちつつ、若干男性の方が多いくらいがベストです。
街コンに参加したことのある男性は薄々気付いているかもしれませんが、街コンで女性よりも男性の方が多い理由はこれです(笑)
まとめ
イベント業で稼ぐには、
- 参加者数を増やす。中でも、直接誘える人数を増やす。
- 開催店舗を絞り、定期開催することで飲食費を下げる。
- 女性を多くしすぎない。男性のほうが若干多いくらいにする。
みなさんのお役に立てれば幸いです。